2011年12月30日、大納会の東京株式市場・日経平均株価(終値)は、前日比+56.46円の8455.35円。
8千4百円台を確保したものの、昨年の大納会(終値)より、1千7百円以上の安値となった。
(バブル崩壊後の最安値でもある)
「一番大きな原因は、円高」
市場関係者からは、そういう意見が。
「昨年(2010年大発会12/30)の為替は、1ドル81円」
「当時、1ドル81円で、相当な円高と言われていたのに」
「1年後、さらに3円以上も、円高となったわけだから…」
(1ドル77円後半。2011年12月30日午後3時時点)
いくつかある株安要因のうち、円高が大きいようである。
<東証大納会の日経平均株価(終値)>
2011年… 8455.35円。
2010年…10228.92円。
2009年…10546.44円。
【主な株安要因】
1、ヨーロッパの信用不安
ギリシャに始まった信用不安が、イタリア、ポルトガル、スペインなどユーロ圏全体に波及。
この信用不安が日本の株式市場にも。
2、アメリカ経済・財務が良くない
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、毎月の貿易赤字が500億ドル前後)
さらに、連邦政府の債務が巨額。
これらが、アメリカ株式市場の下落に。
そして、日本市場にも悪影響を。
(株安連鎖)
3、円高
ヨーロッパの信用不安、アメリカの景気悪化を受け、円高に。
円高は日本の輸出産業(自動車、電機など)の収益悪化となり、結果、輸出割合の高い企業の株が売られ、相場全体を下げることに。
4、現物市場への資金の流出
世界経済の悪化を受け、投資家が株式市場から、より安全な現物市場(金など)へ資金を移動させたため。