日米欧の中央銀行、動く

2011年11月30日、日本銀行の白川総裁が記者会見し、主要6ヵ国・地域の中央銀行が協調し、金融市場の安定化に乗り出すと発表した。 

具体的には、短期金融市場にドルを低金利で供給し、銀行の資金繰りを助けることに。
(アメリカのFRBから、他の中央銀行がドルを借入れ、金利を0.5%引き下げ、金融市場に供給する) 

現在、ヨーロッパの一部の銀行が資金繰りに困っているため、これを助けるための処置。
(アメリカ及び日本の銀行は、資金繰りに困っていない) 

「日本、アメリカ、ヨーロッパが協調したことが大きい」
市場関係者からは、そういう意見が多数。

世界が金融市場安定のため、ひとつになって動いたことが大きいようである。 
これを受け、11月30日のアメリカ・ニューヨーク市場のダウ工業株平均は、前日比+490.05ドルの大幅な上昇となった。
(11/30終値、12045.68ドル) 

<主要6ヵ国・地域の中央銀行> 
・FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)
・日本銀行
・カナダ銀行
・ヨーロッパ中央銀行
・イングランド銀行
・スイス国立銀行