一時、1ユーロ98円前半に

2012年1月5日、ニューヨーク外国為替市場で、ユーロが下落。 

一時、1ユーロ98円前半の円高ユーロ安となった。
(6日9時時点の東京市場では、1ユーロ98円後半の取り引き) 

ユーロ安は、ヨーロッパの信用不安が続いているのが原因。 

【主な円高要因】 
1、ヨーロッパの信用不安 
ギリシャに始まった信用不安が、ユーロ圏全体に波及。
ユーロ安から円高に。 

2、アメリカ経済・財務が良くない 
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、毎月の貿易赤字が500億ドル前後)
連邦政府の債務が巨額に。 

3、日本当局の怠慢 
機能不全に陥っている民主党政権と、ノロマな亀の日銀。
円高が進んでも有効な対策が打てない。 

4、他国の思惑 
中国などが、リスク分散に動くと見られていること(ドル離れ)。
(2011年6月末で中国の外貨準備高は3兆1975億ドル。アメリカ国債とドル資産が中心) 

5、マネーゲーム 
「当分、ヨーロッパの信用不安が治まらない」
「アメリカ経済の立て直しに、時間が掛かる」
「日本当局は、有効な対策がとれない」
そう考えた投資家が、さらに円高が進むと読み、円を買っているため。