2012年2月1日0時現在の「東京電力福島第1原発事故」に関する情報です。
【東京電力福島第1原発事故】
東京電力福島第1原発の事故は、INESの評価で『レベル7』
(一番悪い評価。深刻な事故)
1、2、3号機ともに、「メルトダウン」している。
放射性物質放出量は、
・保安院の計算によると、85万テラベクレル。
(6/6発表。当初は37万テラベクレルとしていた)
・安全委員会の計算によると、63万テラベクレル。
(4/12発表。事故発生からの累積。約1ヵ月の累積)
<現況>
・原子炉には、放出された量の100倍から300倍の放射性物質が残っている。
(かなりの量が、鋼鉄の原子炉の底を破り、格納容器に落下している模様。1、2、3号機とも。東京電力発表)
*保安院の計算(6/6)では、放出された放射能は、
1号機…ヨウ素は0.7%。セシウムは0.3%。
2号機…ヨウ素は0.4~7%。セシウムは0.4~6%。
3号機…ヨウ素は0.3~0.8%。セシウムは0.2~0.6%。
・今も、放射性物質の流出(放射能漏れ)が続いている。
(4/5時点で1日あたり154テラベクレル。原子力安全委員4/23発表)
(12/1現在、初期と比べると減少している)
・生コン圧送機などを使い、原子炉建屋に放水を行っている。
・建屋内や施設内では、放射能濃度が高い場所が多数ある。
*政府や対策本部が発表する情報に、ご注意を。
<今後の見通し>
2011年12月21日、政府・東京電力中長期対策会議が開催され、「福島第一原発の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」が決定。
・今後10年以内に、東京電力の福島第一原発1~4号機から、核燃料を取り出す。
・40年以内に、福島第一原発を廃炉にする。
【福島第一原発に関する指示等】
★「警戒区域」が設定されました(2011年4月21日)。
・福島第1原発半径20km圏内が、2011年4月22日0時から「警戒区域」に。
警戒区域…緊急事態応急対策に従事する者以外、立入り禁止となります。
(市町村長が、一時的な立入りを認める場合を除き)
★福島第1原発の半径20km圏外にも、「計画的避難区域」が設定されました(2011年4月22日)。
「計画的避難区域」
事故発生から1年内に、放射能の積算線量が20ミリシーベルトに達するおそれのある区域。
指定された区域は、葛尾村、浪江町、飯舘村、川俣町の一部、南相馬市の一部。
計画的避難区域の住民は、別の場所へ、計画的に避難することが求められます。
★計画的避難区域外で、積算被ばく線量が年間20ミリシーベルトを超える場所(ホットスポット)は、「特定避難勧奨地点」に指定。
(2011年6月16日、対策本部)
福島県伊達市の104地点(113世帯)が指定された。(6/30)
福島県南相馬市の57地点(59世帯)が指定された。(7/21)
福島県南相馬市の65地点(72世帯)が指定された。(8/3)
福島県川内村の1地点(1世帯)が指定された。(8/3)
該当する住民には、避難の支援や促進が行われる。
(特に、妊婦や子供のいる家庭)