2012年3月27日、東京電力が、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内に放射線量を計測した。
(格納容器内に線量計を挿入した)
同電力によると、格納容器内の線量は、31.1シーベルト/h~72.9シーベルト/h。
(計8箇所で測定)
非常に高い線量で、内部で人が作業をするのは不可能な状況であることがわかった。
(人間は7シーベルト浴びると、1カ月以内に死亡)
さらに、2号機の格納容器は、汚染水がダダ漏れの状況。
(26日、格納容器の中には60cmしか水がないことがわかった)
(1時間当たり8.8トンの水を、格納容器に注入している)
そのため、格納容器内にある燃料デブリを取り出すのは、非常に困難と見られている。
(すでに、燃料デブりは格納容器を突き抜け、建屋の地下に落ちているという説も)
*政府・東電が作製した中長期ロードマップでは、今後20年から25年で、建屋から燃料デブリを取り出す見込み。
*燃料デブり…燃料棒が溶融し、被覆管と燃料ペレットが不規則に混ざりあったものをいう。
【格納容器】
正確には、原子炉格納容器。
冷却材喪失時などに圧力障壁となるとともに、放射性物質の放散に対する障壁を形成するための施設。
原子炉圧力容器(原子炉の炉心を収めた状態で、内部の圧力を保持する容器)などを収めている。