2012年3月16日、大阪地裁(裁判員裁判)は、2010年、大阪市西区で発生した虐待死事件の母親・下村早苗被告(24)に、懲役30年の判決を言い渡した。
同被告は、2010年、大阪市西区のマンションに幼い姉弟2人を放置し、死亡させたとして殺人罪に問われていた。
検察は、食事を与えず、部屋の扉に粘着テープを貼って閉じこめたこと。
約50日間帰宅しなかったことなどから、無期懲役を求刑していた。
【大阪市西区・2児放置事件】
大阪市西区南堀江の住民から、異臭がするとの通報。
2010年7月30日未明、警察と消防が、異臭がする南堀江のマンションの部屋に。
部屋で、幼児二人の遺体を発見。
(全裸で一部白骨化)
遺体は、この部屋に住む羽木(はぎ)桜子ちゃん(3)と楓(かえで)ちゃん(1)。
警察は、母親の風俗店員、下村早苗(23)を、死体遺棄容疑で逮捕。
(後日、殺人容疑で再逮捕)
下村被告は、6月中旬以降、一度もマンションに帰らず、子供たちを放置。
(育児放棄)
部屋のドアを粘着テープで固定し、2児を閉じこめたままにしていた。
この件については、大阪市子ども相談センター(児童相談所)に、3月末から何度も虐待を訴える通報があった。
(インターホン越しに、子供たちの叫び声がするという通報)
通報を受け、大阪市子ども相談センターは、同マンションを訪問したが、状況をつかめなかった。
(行政の怠慢との意見が多数)
2012年3月16日、大阪地裁(裁判員裁判)は、下村早苗被告に懲役30年の判決を言い渡した。