株価上昇、8千5百円台に

2011年12月1日、東京株式市場・日経平均株価の終値は、前日比+162.77円の8597.38円。

主要6ヵ国・地域の中央銀行が金融市場の安定化に乗り出すと発表したことを受けて、株高に。

「イマイチ弱い。円高が重しになっている」
市場関係者からは、そういう意見が。
11月30日のアメリカ・ニューヨーク市場(ダウ工業株平均)の+490.05ドルと比較すると、日本の「上げ」が弱いようである。

<主要6ヵ国・地域の中央銀行>
・FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)
・日本銀行
・カナダ銀行
・ヨーロッパ中央銀行
・イングランド銀行
・スイス国立銀行

【主な株安要因】
1、ヨーロッパの信用不安
ギリシャに始まった信用不安が、イタリア、ポルトガル、スペインなどユーロ圏全体に波及。
この信用不安が日本の株式市場にも。

2、アメリカ経済・財務が良くない
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、毎月の貿易赤字が500億ドル前後)
さらに、連邦政府の債務が巨額。
これらが、アメリカ株式市場の下落に。
そして、日本市場にも悪影響を。
(株安連鎖)

3、円高
ヨーロッパの信用不安、アメリカの景気悪化を受け、円高に。
円高は日本の輸出産業(自動車、電機など)の収益悪化となり、結果、輸出割合の高い企業の株が売られ、相場全体を下げることに。

4、現物市場への資金の流出
世界経済の悪化を受け、投資家が株式市場から、より安全な現物市場(金など)へ資金を移動させたため。