2012年1月31日、1月最後の取り引きとなった東京株式市場・日経平均株価(終値)は、前日比+9.46円の8802.51円。
わずかに『上げ』、8千8百円台に乗せた。
「一時はどうなるかと…。8千8百円台に乗せて、ほっと」
市場関係者からは、そういう意見が。
昨年末の大納会、東京株式市場・日経平均株価(終値)は、8455.35円。
それから1ヵ月、株価は8千8百円台まで上げたため、関係者が「ほっと」するのは当たり前?
「為替に大きく左右されるのは、地合いが悪い証拠」
そういう意見も。
1月半ばに円高ユーロ安となり、これを受け、株価が低迷。
今後も、為替に左右される株価となりそうである。
【主な株安要因】
1、ヨーロッパの信用不安
ギリシャに始まった信用不安が、イタリア、ポルトガル、スペインなどユーロ圏全体に波及。
この信用不安が日本の株式市場にも。
2、アメリカ経済・財務が良くない
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、毎月の貿易赤字が500億ドル前後)
さらに、連邦政府の債務が巨額。
これらが、アメリカ株式市場の下落に。
そして、日本市場にも悪影響を。
(株安連鎖)
3、円高
ヨーロッパの信用不安、アメリカの景気悪化を受け、円高に。
円高は日本の輸出産業(自動車、電機など)の収益悪化となり、結果、輸出割合の高い企業の株が売られ、相場全体を下げることに。
4、現物市場への資金の流出
世界経済の悪化を受け、投資家が株式市場から、より安全な現物市場(金など)へ資金を移動させたため。