2012年2月27日、半導体大手のエルピーダメモリが、東京地裁に会社更生法の適用を申請し、受理された。
その後、同社の坂本幸雄社長が記者会見を開き、経緯や状況を説明。
それによると、急激な円高とDRAM価格の下落等により、同社の経営が悪化。
負債総額4千億円を超え、債務支払いが困難となり、今回の事態に。
今後は、事業を継続しつつ、裁判所の監督下で、再建を目指したいと述べた。
なお、この事態を受け、東京証券取引所は、エルピーダメモリ(東証1部)を27日付で整理銘柄に指定。
3月28日付で、上場廃止にすると発表した。
【エルピーダメモリ】
1999年、日立製作所とNECのDRAM事業が統合され、NEC日立メモリという社名で設立された。
翌2000年、現在の名前の「エルピーダメモリ」に、商号を変更。
2003年には、三菱電機の事業も引き継いだ。
日本における唯一のDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)専業メーカーで、そのシェアは世界3位。
広島、秋田、台湾に生産拠点を持ち、従業員数は約6千人弱。
本社は、東京都中央区。