先月14日、日銀が金融緩和策を打ち出してから、為替相場は円安に。
(事実上、日銀による国債の買い入れで、これにより、日本の通貨量が10兆円増加)
円安の流れは今月始めまで続き、1ドル81円前半まで円安に。
(その後は、81円台を基点に、高くなったり、安くなったり)
日銀が、金融緩和策を打ち出す前の為替水準は1ドル77円後半。
つまり、10兆円の通貨量増加は、為替(ドル円)を約3.5円、円安に。
(1ドル77円後半から、1ドル81円前半に)
「やはり、円高対策は、通貨量を増やすこと」
専門家からは、そういう意見が。
過去、円高対策として行ってきた『円売りドル買い』介入では…。
(各国が協調して動く場合は、それなりの効果はある)
(日本が単独で動いた場合、効果は一時的)
【日銀の金融緩和策】
(2012年2月14日発表)
・金融政策決定会合で、デフレからの脱却を図るため、物価上昇率1%を目標とする。
・市場に供給する基金を、10兆円増やす。
(長期国債の買い入れ額を55兆円から65兆円に)
(実際に現在の買い入れしている国債の額は43兆円)
【日本の通貨量(2012年1月)】
(日本銀行発表・マネーストック速報)
・M3…1113.2兆円
・広義流動性…1458.4兆円
*M3…現金通貨+預金通貨+準通貨+CD(譲渡性預金)
*広義流動性…M3+金銭の信託+投資信託+金融債+銀行発行普通社債+金融機関発行CP+国債+外債
*一般的には、日本の通貨量といえば「M3」。
*ただし、通貨量は「広義流動性」のほうだという意見も。