株価、一時1万円台に

2012年3月9日、東京株式市場・日経平均株価(終値)は、前日比+160.78円の9929.74円

一時は、230円を超える「上げ」となり、一万円の大台に乗せる場面もあったが、結局、160円強の「上げ」で今週の取り引きを終えた。

「円安の流れが続いているから」 
市場関係者からは、そういう意見が。

円安が、さらに進んだことが大きいようである。
(9日15時点で、1ドル81円後半、1ユーロ108円前半の取り引き)

<日経平均株価の動き> 
2012年2月末…9723.24円
2012年1月末…8802.51円
2011年大納会…8455.35円

<日銀の金融緩和。2/14発表> 
・今年の物価上昇率を、1%に設定する。
・市場に供給する基金の規模を、これまでより10兆円増やす。

【主な株安要因】 
1、ヨーロッパの信用不安 
ギリシャに始まった信用不安が、イタリア、ポルトガル、スペインなどユーロ圏全体に波及。
この信用不安が日本の株式市場にも。

2、アメリカ経済・財務が良くない
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、毎月の貿易赤字が500億ドル前後)
さらに、連邦政府の債務が巨額。

これらが、アメリカ株式市場の下落に。
そして、日本市場にも悪影響を。
(株安連鎖)

3、円高 
ヨーロッパの信用不安、アメリカの景気悪化を受け、円高に。
円高は日本の輸出産業(自動車、電機など)の収益悪化となり、結果、輸出割合の高い企業の株が売られ、相場全体を下げることに。

4、現物市場への資金の流出 
世界経済の悪化を受け、投資家が株式市場から、より安全な現物市場(金など)へ資金を移動させたため。