2012年3月26日、東京電力が、福島第一原発2号機・原子炉格納容器の内部調査を行なった。
原子炉格納容器に内視鏡を挿入、内部の状態を確認する調査。
東京電力によると、この調査の結果、
・2号機格納容器の水位は、60センチしかなかった。
(水位は、3メートルある計算だった)
(1時間当たり8.8トンの水を、格納容器に注入している)
・格納容器内の水温は、48.5℃~50℃であった。
・水は透明だったが、何かの堆積物が巻き上げられていた。
ということが明らかになった。
「汚染水がだだ漏れ状態で、海水、地下水の汚染が心配される」
「建屋から燃料デブリを取り出すのが、困難」
専門家からは、そういう意見が。
*政府・東電が作製した中長期ロードマップでは、今後20年から25年で、建屋から燃料デブリを取り出す見込み。
*燃料デブり…燃料棒が溶融し、被覆管と燃料ペレットが不規則に混ざりあったものをいう。
<今後の見通し>
2011年12月21日、政府・東京電力中長期対策会議が開催され、「福島第一原発の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」が決定。
・今後10年以内に、東京電力の福島第一原発1~4号機燃料プールから、核燃料を取り出す。
・20年~25年で、建屋から燃料デブリを取り出す。
・40年以内に、福島第一原発を廃炉にする。