円安で、株価が大きく上がる

2012年2月17日、週末の東京株式市場・日経平均株価(終値)は、前日比+146.07円の9384.17円。
150円近い『上げ』となり、9千3百円台に乗せた。 

「円安が進んだから」
市場関係者からは、そういう意見が。
14日に発表した日銀の金融緩和を受け、為替が円安に動いていることが大きいようである。 

<日銀の金融緩和。2/14発表>
今年の物価上昇率を1%に設定する。
市場に供給する基金の規模を、これまでより10兆円増やす。 

【主な株安要因】 
1、ヨーロッパの信用不安 
ギリシャに始まった信用不安が、イタリア、ポルトガル、スペインなどユーロ圏全体に波及。
この信用不安が日本の株式市場にも。 

2、アメリカ経済・財務が良くない 
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、毎月の貿易赤字が500億ドル前後)
さらに、連邦政府の債務が巨額。
これらが、アメリカ株式市場の下落に。
そして、日本市場にも悪影響を。 (株安連鎖) 

3、円高 
ヨーロッパの信用不安、アメリカの景気悪化を受け、円高に。
円高は日本の輸出産業(自動車、電機など)の収益悪化となり、結果、輸出割合の高い企業の株が売られ、相場全体を下げることに。 

4、現物市場への資金の流出 
世界経済の悪化を受け、投資家が株式市場から、より安全な現物市場(金など)へ資金を移動させたため。