株価、1万円の大台に

2012年3月14日、東京株式市場・日経平均株価(終値)は、前日比+151.44円の10050.52円。
ようやく終値でも、1万円の大台に乗せた。

「円安が進んだから」 
市場関係者からは、そういう意見が。 

13日、FRB(米連邦準備制度理事会)が、連邦公開市場委員会を開き、アメリカの景気が回復しているとの見解を発表。

これを受け、円安ドル高が進んだ。
(14日15時時点で、1ドル83円前半の取り引き。昨日より約1円の円安)

さらに、この円安を受け、株価が上昇した。 

<日経平均株価の動き> 
2012年2月末…9723.24円
2012年1月末…8802.51円
2011年大納会…8455.35円 

【主な株安要因】 
1、ヨーロッパの信用不安 
ギリシャに始まった信用不安が、イタリア、ポルトガル、スペインなどユーロ圏全体に波及。
この信用不安が日本の株式市場にも。 

2、アメリカ経済・財務が良くない 
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、毎月の貿易赤字が500億ドル前後)
さらに、連邦政府の債務が巨額。
これらが、アメリカ株式市場の下落に。
そして、日本市場にも悪影響を。
(株安連鎖) 

3、円高 
ヨーロッパの信用不安、アメリカの景気悪化を受け、円高に。
円高は日本の輸出産業(自動車、電機など)の収益悪化となり、結果、輸出割合の高い企業の株が売られ、相場全体を下げることに。 

4、現物市場への資金の流出 
世界経済の悪化を受け、投資家が株式市場から、より安全な現物市場(金など)へ資金を移動させたため。